スクールソーシャルワーカーさんってこんな人

HSC/GIFTED

昨日はスクールソーシャルワーカーさん(SSW)と面談の日でした。我が家、月に2回ほどSSWさんに会う日を作っています。SSWさんの介入がスタートしたのは中学進学のタイミングです。それまでは教育センターの心理士さんが入ってくださっていたのですが、そこを卒業しなければならなくなり、第三者の介入がゼロになるのはちょっとなーって思ったので、SSWさんをお願いした次第です。我が家のような吹っ切れた落ち着いた不登校のケースだと、SSWさんも誰も入らないことがあります。けれど、あとあと介入をお願いすることにすると、繋がるまでに時間がかかります。相性がいい方と出会えるかどうかもわかりません。

SSWさんは、区によって制度というか、やりかたに違いがあります。学校ごとに決まったSSWさんがいるところもあれば、子供にあわせてSSWをチョイスするというやり方をとっている区もあります。その地区の学校の数、SSWの数によって違うみたいです。申し込みは、基本的に校長先生を必ず通します。担任→校長→SSW所管部署、という流れもあれば、保護者→担任or副校長or校長→SSW所管部署、というのも可能です。前者は学校側がその家庭にSSWが必要だと判断した場合です。このケースが多いです。そもそもSSWの存在や役割を保護者が知らないということが多いので。

そもそもSSWさんって何してくれるの?っていう話ですが、2008年に文科省がスタートしたものなので、実は結構年数的にはたってます。ざっくりいうと、不登校に限らず、先生だけで色んな子どもの問題に対応するのは無理!ってなったので、連携や協働を専門とするSSWが学校の中に入ることになりました。先生たちは学校外に出ることは難しいので、外回りを担当している方、というイメージがあります。スクールカウンセラー(SC)はメンタルフォローが得意なのに対して、SSWは環境調整や連携が得意という感じです。家庭と学校の間にうまく入ってくれる、というのもあります。

我が家や知り合い、SSWさんが教えてくれた具体例ですが、
・学校に伝えにくいことをかわりに伝えてくれる(これがけっこう助かる)
・担任の先生が苦手な場合、連絡事項はSSWさんを介してっていう形にできる
・不登校の子供の話し相手になってくれる
・不登校なりかけの保護者の相談相手になってくれる、環境調整で予防ができないか一緒に考えてくれる
・複数の支援者が介入している場合、情報をそれぞれから集めてみんなに共有してくれる(チームが成り立つように動く、実はこれめちゃくちゃ大事。)
・進学を控えている場合、学校見学に同行してくれる(区立に限るのかな?)
・医療につなげる場合の相談もできる
・学習障害の相談もできちゃったりするっぽい(SSWによる)
・虐待などのケースへの介入(ここはざっくりですみません)

ざざっと思いつくところはこんな感じで、学校復帰を目指す人ではない、というのは大前提です。そして、かなり支援内容が幅広いです。フットワーク軽くあちこちに動いてくれる方もいます。どの職業も、”その人による”、というのはありますが、そこは割り切って!しかしながら、SSWさんと繋がりたいですってお願いしても、1週間で担当が決まる、というのはほぼないようです。個人的に相談が来た緊急ケースで、校長ルートをすっ飛ばして数日でSSWに繋いだケースはありますが、おそらく例外なんだと思います。SSWの余力もあったのかもしれません。

私は関わりのあるSSWさんは数名しかいないのですが、どの方も知識が豊富で頼りになると感じています。けど、実際はそのSSWさんが「知識が豊富で頼りになる」と感じられるのは、保護者としての立場のときはあまりないかもしれません。そういうのって、実際に何かやってもらったときに感じるものなので、もしかすると「話を聞いてくれるだけの人」と感じる方もいらっしゃると思います。ちなみに我が家は、「ボードゲームを一緒にしてくれるだけの人」のようになっていますが、ごくまれに行く学校との日程調整はとても助かっています。学校って全然連絡つかないんだもん。電話かけてつながらず折り返しまち→私もでれず折り返し→あちらもでれず折り返し→・・・のループに我が家はなりがちで。あとは気軽に「●●って学校にお願いしても大丈夫なもんでしょうか?」っていう相談もありがたいです。学校へのお願いの仕方とかもアドバイスくれます。両者の気持ちがわかる人っていうのは、とても心強い存在です。

そんなわけで、繋がっておいて損はないかと思います。


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