ジョンズ・ホプキンス大学のCTY

日本でCTYerになる!

CTYとは、Center for Talented Youthと言う教育機関で、 アメリカにあるジョンズ・ホプキンス大学が提供しています。ギフテッド教育をうたっています。有名なものはCTYのサマーキャンプですが、オンライン授業も展開しています。こちらは先取りでどんどん学びを進めることができます。CTYのキャンプの費用は高額ですが、ギフテッドがたくさん集まるようで、この出会いのために世界各国から参加するようです。また、アメリカではホームスクーリングが認められている州がほとんどなため、このような学び方があるのだと思います。

我が家は不登校をきっかけにCTYのメンバーになりました。どうやって資格を得るのか、またどのように学びを進めていくのかご紹介します。

CTY

まず、CTYが対象にしているのは、上位5%の学力を有する子供たちです。日本では、この上位5%に自分が位置するのかわかりません。どうやら、アメリカでは学校の先生から対象になりそうな子に声がかかることもあるようです。そのあたりは私にはわかりませんので端折ります。

まず、CTYの資格があるかどうかテストを受けます。日本で受けることが可能です。私が知る限り、東京と大阪には会場がありました。このテストは年齢、学年によって受けるテストの種類が変わってきます。Grade2~Grade8はSCAT(エスキャット)というテストを受けます。Grade9からが高校生です。Grade9以降はSATやACTを受けます。Grade2以下だと、WISCなどの知能検査の結果で資格判定をしてくれるようです。日本の書類で通過できるかはわかりません。

さて、我が家は受けたのはSCATです。本当はWISCで資格を得たかったのですが、ときすでに遅しで4年生でした。実は、CTYerになるために1年間準備期間が必要でした。なぜなら、うちの娘は英語が全く理解できなかったのです。そうです、CTYの授業はアメリカのネイティブの上位5%の子供たち向けの授業なのです。つまり、日本語の授業ではない!なので、そもそもCTYerになる意味があるのかどうか、そこから検討してください。


CTYerを目指したきっかけ

私がCTYの存在を知ったのは、娘の特性について色々調べているときです。ギフテッドという言葉に出会い、海外ではギフテッド教育がさかんであるということを知りました。その中で、CTYのキャンプに参加しているお子さんや、オンライン授業でどんどん飛び級して学んでいるお子さんのブログに出会いました。そして娘にもそんな世界を見せてやりたい、窮屈な日本を出る日がいつか来るかもしれない、と思うようになりました。そのために、今から海外の授業に触れておくことはきっと娘の力になると思いました。オンラインの授業は、Grade2~12を対象としており、数学だけではなく、科学や言語、プログラミングなどもあります。コースの数は100をこえます。また、AP科目と呼ばれる大学初級レベルの授業もあり、それは海外の大学では単位認定されます。日本でも、インターナショナルスクールの一部でAP科目を受講できます。


SCATを受検する

簡単に言うと国語と算数のテストです。けれど英語で受検します。受検方法はパソコンで選択問題です。試験時間は短かく、トータル1時間もしないうちに娘は出てきました。たぶん、国語が全くできなかったからだと思います。SCATは2学年上の問題が出題されます。なので、国語はどうしても太刀打ちできません。1年英語を勉強しましたが間に合うわけもなく、最初から国語は捨てていました。算数で勝負です。文章がよくわからなくても、雰囲気でなんとなくいけるんじゃないか、という半ば無謀な挑戦でした。この時の娘の英語力は英検4級。とにかく資格を得るには、どちらかの科目がCTYが定めるラインを超えていればいいのです。ちなみに、国語と算数の間に10分ほど休憩時間があります。そこで娘と会うことができました。

親は試験会場には入れないので、子供が頑張らなくてはいけません。我が家は御茶ノ水ソラシティで受検しました。身分証明書など、かなりちゃんとした書類が必要でした。パスポートがあれば手続きはさくさく進むと思います。SCATを受検する人が少ないのか、受付の方も周りのスタッフに確認しながらでした。SCATの試験費用ははっきりした金額は覚えていないのですが、1万円~2万円の間だったと思います。試験結果は翌日にわかります。試験を管理している会社がCTYに結果を直接報告してくれるので、こちらは試験を申し込んで受検するだけです。


SCATの申し込み方法

実はこれに一番苦戦しました。画像付きで教えてくださるブログ(日本語)に出会い、その画面とにらめっこしながら申し込みました。この作業に何度心折れそうになったことか。まずはHPにアクセスし、タレントサーチに入ります。そして申請料を支払って9桁のeligibility numberを取得します。(この申請料がまず5000円~6000円くらいします。)その後、CTYのページからプリメトリックのサイトに飛べるので、そこでSCATの申し込みをします。ちなみに、結構空いていてわりと近い日程で試験の予約がとれます。


娘の結果

不登校になって1か月後に受検しました。とても精神的に不安定な時期でしたが、外出するきっかけにしました。試験の部屋に入る前、娘は涙目で諦めようかと思うほどでした。「辞めてもいいんだよ。」と言う私の言葉に背中を押されたみたいで、娘が意を決して会場に入っていきました。おそらく、自分でも今の状況を打破したいという気持ちがベースにあったのだと思います。見送りながら私も涙目でした。試験監督のおばさまがとてもいい方で、よく見ていてくださいました。実は、半年後に2度目のSCATを受けたのですが、その方と再会できてとても嬉しかったです。「あー!ママとハグしてから試験受けてた子ね!」とあちらも覚えていてくださってました。試験開始前も、休憩時間も、終わったあともハグしまくってた親子です。

菜の花畑

結果は、国語は6%/算数は65%の位置にいました。つまり、上からかぞえて国語は100人中94位、算数は35位、そんな感じだと思います。算数だけCTYの資格を得ることができました。後日、CTYから立派な賞状が届きました。上位5%じゃないじゃんと言われそうですが、アメリカでは共通テストで上位5%に入らないとCTYから声がかからないみたいです。なので、アメリカの子供たちの上位5%の中で、この順位というふうに思ってもらえればいいと思います。

CTYのオンラインコースの様子は、ブログの中で報告します。知りたいことなどあれば、いつでもご連絡ください。

3回目の挑戦

実は、この記事を書いた約1年後、娘は3回目の試験をうけました。これは、いつものSCATではなく、STBと呼ばれる試験です。空間認識能力をはかるっぽいです。これも同じく、一定のラインをこえればCTYの資格を得ることができます。正直なところ、娘はそこまで空間認識能力は抜きんでていないだろうと思っていました。ただ、HPにのっているおためし問題を楽しいといいながら解いていたので、英語力がなくてもいけそうだなというのと、本人が受けたいというのでまたまた高額な投資をした次第です。いつもの御茶ノ水で受けました。問題前後にあったアンケートは英語でわからなかったらしいのですが、問題は英語がわからなくてもなんとかなったようです。そして、出来が良かったらしく何か受賞しました。CTYのコースも上のコースを受けられるようになりました。

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