ギフテッドのピアノ習得能力

ギフテッドと言うよりタレンテッドと言うのでしょうか。

たまたま公園で会った同僚に、「(娘)ちゃん、楽譜いつくらいから読めてた?」と聞かれ、「うち、耳から譜読みするから遅かったよ。楽譜読めるようになったなぁと感じたのは、わりとここ1、2年くらいかな。」という話をしていました。色々と聞かれたので、ふるーーーいブログを見返してみたところ、結構おもしろいことになっていたことが判明しました。

娘は体格が小さかったので、手の大きさを考えて4才になってからピアノを始めました。それまではリトミックで音楽に触れていました。はっきり申し上げまして、リトミックにまともに参加することはほぼなかったです。今ならわかります。HSCの過敏さが発揮されて、不安が強かったんだと思います。立ち尽くしていることが多かったので。けれど、まだそれに気づいていない私は、ちゃんと参加しない娘にきつくあたってしまっていました。これじゃダメだと思い、リトミックは主人が一緒に行くようになっていました。(主人は超温厚で、娘が参加しなくても自分がリトミックを楽しんじゃうような人です。たぶん、うちはこれでバランスがとれている。)

我が家にピアノが来て、娘が習い始めたのが4才4か月の頃です。ブログによると、30分レッスンでは見きれない量の練習曲を抱えていたようです。先生から出される課題以上のものを、自主的にこなしていました。たぶん、数回弾けばマスターしちゃってたんだと思います。そして、ピアノ開始から6か月目にメトードローズに。この頃は1時間半ほどピアノに向かっていました。練習を嫌がったような記憶はありません。嫌がるようになったのは、もう少し大きくなってからです。メトートローズに入る前にも、数冊やらなきゃいけない教材があったのですが(名前は忘れました)、3か月かけてやるものを3週間でこなしていたみたいです。教室の中では最短のスピードだったとあとで言われました。そりゃあ、この年齢で1時間半も2時間も練習していたら、そうなるだろうなと思います。幼稚園で他のママに、「昨日は2時間練習したの!」と言われるのが本当に嫌でした。私がスパルタみたいじゃないですか・・・。気づけば2時間たってるじゃん!もうやめよう!っていう練習の仕方だったので、決して無理やりさせてたわけじゃないんです。

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娘4才、実物です。普通の写真があまりない。

ピアノ開始からちょうど1年。メトートローズを卒業してブルグミュラーに入りました。5才2か月です。幼稚園の延長保育に迎えにいくと、ブルグミュラーが聞こえていました。それはそれは有名になります。そして、ピアノ開始から約2年後、小1でソナチネに入りました。ツェルニー30番も開始です。そして、恐ろしいことに、小学受験とピアノのコンクールをかけもちしていました・・・。よく乗り越えたと思います、私が。娘は初めてのコンクールでしたがトロフィーをもらい、ご機嫌さんでした。「なんで一番大きいトロフィーじゃないの?」と言ってましたが。

と、かなりとんとん拍子なんです。きっと、練習中に幾度となく喧嘩したり怒鳴ってしまったりとあったと思うんです。けど、そういうしんどかった記憶はもう抹消されていて、何も覚えていません。ただ、小さいときほど自分で勝手に練習していたな、という記憶はあります。癇癪をよく起こすようになったのは、コンクールに出るようになってからだと思います。同じ曲を長い期間練習を続けるので、本人は飽き飽きしちゃうんですよね。けれど、先生からは事細かに指導が入るし、自分の表現は否定されるしで、常にお怒りモードでした。そういうのが積み重なって、教室を変わったんですが。

その後、小1の終わり頃にインベンションに入り、手が小さくても弾ける曲からスタートしました。数曲やって、これ以上はちょっとやめておきましょうとなり、色んな作曲家に挑戦したりしていました。色々と寄り道して、インベンションが終わったのが小4。途中、シンフォニアも弾いたりしていていましたが、実質シンフォニアは小4スタートです。ツェルニーは40番へ。ショパンのワルツ集、エチュード、モシュコフスキー20の練習曲、ドビュッシー、スカルラッティ、クラーマー、フランス組曲などなど、わりと手広くやってるのが小4から小5です。

譜読みをほとんどせずここまで弾けるのは、耳がいいからです。うちは私が好きでクラシックを流していることがあります。それで練習曲もついでに流してみたりするので、そこから音を拾っているようです。ピアノに関する悩みがなさそうに聞こえるかもしれませんが、うちにはうちで人と違った悩みがあります。最初は耳から音を起こすのでいいのですが、しばらくすると自分流に編曲してしまうんです。楽譜に書いてない音を足したり、和音を変えてしまったり。無意識のこともあれば、意識的にやってることもあります。聞いているこっちは、音がはずれたら気づきますが、音がはずれていないので気づけません。だから、レッスンに行って先生に指摘されて初めて親が知る、ということがよくあります。だいたい、同じ曲を2週間くらい練習すると、この現象が起きます。それもある日突然に!なので、コンクール当日などは緊張というより、編曲されないか冷や冷やします。

練習時間は、小さい頃の2時間より大幅に減り、曲が長くなっているにも関わらず、1曲2、3回弾いて終わりです・・・。コンクールの曲も、頑張っても5回弾くだけです。計算ドリルなどと同じで、ただ繰り返し練習することは苦手です。具体的に、「ここがこうなってるから、こうなるように練習してみよう」というと、素直に練習できます。見通しの立たない練習の仕方にはものすごく癇癪をおこすので、回数を決めるとか(だいたい2回)、この部分がつまずかずに弾けたらOKとか、明確な練習方法を決めて取りかかるようにしています。それでも、2回やってもうまくならなかったら癇癪おこしてますけどね。そこらへんは放置しています。感情のコントロールが一番難しいです。けれど、練習方法を明確にするようになってから、娘が癇癪をおこすことが減ったのは確かです。それに気づくのに数年かかりました。

ちなみに、小さい頃はアップライトピアノでしたが、今はグランドピアノになっています。教室を変わってからも、先生と喧嘩することは多いですが、それでも娘の演奏の表現を否定されることはないので、なんとかうまくやれています。先生が娘に気を使ってくださっているのは、こちらにはひしひしと伝わってきます・・・。いつもすみません。

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