IQだけで判断はできないけれど

HSC/GIFTED

8才。臨床心理士さんの勧めで、WISCⅣを受けることになりました。得意な部分と苦手な部分を知ることで、どうしたら生きやすくなるのか考える指標にする、そんな説明でした。私には願ったりかなったりなお話しでした。よく耳にするのが、発達障害とわかってしまうのが怖くてできない、ということ。私は、なんせ育児がしにくくて仕方がなかったので、娘に何かしら特徴があるから育児がしにくいんだという理由がほしかった。私のせいじゃないんだと思いたかった。なので、逆に知能検査で「あなたのお子さんは普通です」と言われることのほうが恐ろしかった。

娘は検査の前に1回カウンセリングで心理士さんに会っています。まだ不登校の「ふ」の字もないときです。娘には、「長丁場なテストになるけれど、受けてほしいテストがあるの。」と伝えました。それまでも、幼稚園受験も小学校受験もしてきた子なのでテスト慣れはしています。「いいよー」と二つ返事でした。

WISCは5才から16才の子に使う知能検査の種類です。病院やクリニックで受けるとかなりの金額を必要とします。ところが、区の教育センターだと無料になります。とてもありがたいことでした。数年後、別の場所でまたWISCを受けることになるのですが、このときはクリニックだったので1万円以上かかりました。(そのお話しはまた後日)

後日娘に聞いた話では、「病院っぽいところでテストをうけるのは、やはりちょっと嫌だった。自分に何か障害があるかもしれないと自分も思うし、まわりの大人もそう思ってるんだろうなというのを感じるから。」ということでした。テスト自体はとても楽しくて、またやりたいと思った、だそうです。わからなかった問題は終わったあとに私に聞いてきたりしました。1時間半~2時間くらい知能検査には時間がかかります。

結果は約1か月後に知ることになりました。娘が学校に行っている間に私だけで行きました。結果は、言語が高く処理速度が低い、いわゆるギフテッドに典型的な数字が並んでいました。総IQは137。私の第一声は「普通の子じゃなくてよかったー!」でした。凸凹差は14でグレーゾーンです。この数値を参考にしながら、娘の日常の様子をふまえ(過度激動やギフテッドの特徴などを加味)、ギフテッド児の可能性が高そうという判断になりました。ギフテッドは診断名でもなんでもなく、ただの個性でしかありません。背が高い人がいるのと同様に、知能が高い人がいる、そんな感じです。。ただ、育児においては配慮を必要とすることが多いのが事実で、それを親がきちんと理解していなければ親もつらいし、子供もつらくなります。さらに知っておかなければいけないのが、IQが高いからといって勉強ができるわけではないということ。

この結果を受けて、IQが高くてやったー!ではなく、私が育児がへたくそだから育てにくいわけじゃなかったんだ!やったー!でした。そして、このときの臨床心理士さんの説明で、HSCという言葉も出てきました。個人的に思うのは、ギフテッドとHSCは似てる部分があるので、両方かねそなえた子が結構いるんじゃないかなということ。娘のHSCについても記事にしてみます。

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