まだ学校に通っていた頃、前の学校は授業参観が結構多くて、それも1時間だけじゃなくて午前中全部だったり、見に行く方も大変でした。それでもたくさんの保護者の方がいらしていて、それも夫婦で。平日なのにみなさんお仕事は?とよく思ったものです。私はいつも娘の希望もあり、全部の授業を参観していました。椅子を用意してくださるのですが、それでもお尻が悲鳴をあげていました。
授業中の様子はなんといいますか、それなりに楽しそうに見えました。とりわけ、理科の実験はいきいきとしていました。あと体育も。いわゆる参加型の授業ですよね。それ以外の授業は・・・。だらけそうになるのを必死に耐えている感じ?けれど、主人はそんな娘の姿には全く気付かず。やっぱり父親と母親では感じるものが違うのか、それとも私にもHSPな部分があるから気づけるのか。算数はとにかくつらそうでしたね。手をあげたりもするんですが、見にきてくれている私たちのために手をあげているように見えました。あと、ずっと爪噛み。そして、周りの子の動きの遅さにイライラ。周りの子が遅いんじゃなくて、あなた一人が早いのよ・・・と私は心の中でつぶやいていました。計算が早すぎて、保護者からざわめきが起こることもありました。算数の時間にいてほしくないタイプの子供だなと、わが娘ながら思いました。先生が黒板に式を書いていくスピードで答えを言っちゃうような子です。幸い、みんなに聞こえるような声で答えは言わないので、それが救いでした。
お昼ご飯を親と一緒に食べるイベントのときは、机が1つ不足していて、それに気づいたのは娘だけ。先生も気づかず。数の認識が早いんでしょうね。先生も「え?そう?」となっているさなか、そそくさと机を運んできてセッティングして、大人たちが座り始める前には準備完了していました。自分の座る場所がわからなくて右往左往するお友達に的確な指示をだし、さらによそのお母さんにも「〇〇ちゃんのお母様はこっちです!」と誘導。仕切りたいんじゃなくて、事がスムーズに運ばないのが嫌みたいです。待てない。色んなところを見ていて、トラブルが起こっていればすぐに介入し解決させるし、ふざけてる子には注意するし、言葉もきつい。荷造りの遅い子がいると、がんがん娘が荷物をつめていく。たぶん子供たちはうちの子がそういう子だってことに慣れているのもあって、娘が原因で喧嘩になったりはしないらしいのですが、見ているこっちはひやひやしました。しっかり者として評判でしたが、私はそれが恥ずかしかったりしました。ちょっとうざいと思われてもしょうがないレベルでしたから。
学校生活のほんの一部分しか見ていませんが、常にまわりを意識していて、神経をすり減らしている感じでした。気持ちが落ち着かないのでしょう。とにかく、色んなものが気になって仕方がない。だから落ち着かせようとして爪噛みが起こっているのかな?と思いました。なんだろう、目がギラギラしているんですよね。つまらないときは逆に死んでる目で。きっと一日中、そんな感じで学校生活を送っているんだと思います。
授業参観の帰り道、主人に「授業楽しそうだったなぁ。」と話しを振られた娘は、ぼそっと「楽しそうに見せてるんだよ。」と後部座席でつぶやいたのが忘れられません。
<今日娘が読んでいた本>