うちの娘は、やろう!と思ったこと、やらなきゃ!と思ったことを瞬時に忘れます。このところよくあるのが、私への気遣いが途中で終わるという事件。昨日まで4日間、公認心理士の現任者講習を受講していたので、部屋に缶詰状態でした。そんな私へ、「ママ、コーヒーいれてあげる」「お茶いれてあげる!」と優しい声かけがドアの隙間から。
しかし、待てども待てども何も届かない。4日間とも同じ現象がおきています。最初の2日間はそのまま放置していたのですが、3日目に私の方から「お茶まだ?」とLINEしてみました。(講習中は席を離れることができません)。すると、リビングの方からばたばたとお湯を沸かす音が聞こえてきました。その後、また音沙汰なし。なので、「お茶そろそろかなー?」とまたLINEすると、ポットで何かやっている音が聞こえ始めました。珈琲も同じです。お湯を沸かしたあと、すっかり忘れているんです。
あとで本人から話を聞いてみたところ、お茶をいれよう!と思った瞬間には忘れていて、私から言われて「あっ!お茶いれるんだった!」となりお湯をわかすものの、またすぐに忘れているらしいのです。忘れて何をしているかと言うと、自分が気になることに熱中です。今は自作PCに向けて、部品をひたすら調べてリストアップしていて、それをグーグルドキュメントで私に共有してきて講習中に「見て!」とLINEが来ます。これを何時間もやっていて、深夜にまで及びます・・・。寝ている最中に、「ママ、この箱どう思う?やっぱり光るの嫌だよね?」と、マザーボードをいれる箱について意見を求めてきます。
講習が終わった後、このことについて話し合いました。何かをやろうと思っても、他に気になることが発生してその場を離れてしまうと、もう思い出せないこと。これが生活の中で危険になるのは、お料理の最中。火を使っているときは絶対に持ち場を離れてはいけないということを話し合いました。
娘のワーキングメモリは140以上あります。低いんではないんです。ただその数値をしのぐ興味や好奇心が強すぎるだけなのです・・・。数値だけでは見えてこない現状かもしれません。「数字にしばられるな、患者本人を見ろ」と現場でよく言いましたが、まさに今これです。
ギフテッドでよくあるのは、ワーキングメモリと処理速度が低い(平均よりは上だけど、他と比較して)と言われますが、娘はあてはまりません。けど、ワーキングメモリが低いと感じるような場面は、しょっちゅうあります。140をしのぐ興味と好奇心を数値化できたら、すごい数値になりそう・・・。こわっ。