生活の中で学びを得る、未就学児

小さい頃の様子

「小さいころ、どんな教育をしていましたか?」とよく聞かれます。もうだいぶ前のことなので、かなり忘れてしまっていたのですが、あまりにも聞かれることが多かったので(職場で)、手帳にメモしておくようにしました。何歳のときにこのドリルを使ったとか。けれど、いや、待てよ、そうじゃない!と思い、ここに書いてみます。私はドリルなどのペーパー類は、基本的に確認作業のために使っていました。ペーパーで知育をしているわけではなく、体験が一番大事というモットーでした。

1~5までの数の認識→大きな数

子供はまず、1かそれ以外を認識します。それを利用して、ご飯のお手伝いの中で「プチトマト、1と2どっちにする?」という問いかけをしたり、「イチゴを2ずつお皿にいれてね。」と言ったりしていました。ここで数量感覚を身に着けるのに、娘の好きなものを活用していました。1とそれ以外が定着したら、2と3までの経験を増やし、その次は4と5。そこまで来たら、5の構成(1と4に分けたり、2と3で5になる)を経験できるようにしました。5までを自由に扱えるようになったら10までです。10の構成もやります。単位はつけませんでした。保育園っ子だったので、朝食と夕食のときしかできませんでしたが、これはとても効果がありした。10までは5進法ですすめて、10以上は10進法に切り替えました。ある程度大きな数を理解できるようになったら、計量カップの出番です。シチューを作るのに水が800㏄いるとします。ここで500㏄の軽量カップを使います。そんな感じで自分で考えて数を操れるようになっていきました。

言葉の習得

これはどの家でも効果があるとは言えないので、参考にならないかもしれません。子供の興味の問題です。我が家は読み聞かせを非常にたくさんしていました。私はワーキングマザーで、土日も仕事をしていたこともあり、夫と娘だけで過ごす日がそこそこありました。夫は育児に協力しようという気持ちはありましたが、何をしていいかわからない状態でした。私は娘が0才8か月のときに仕事復帰しています。ちょうど卒乳したタイミングです。その頃の夫の育児レベルはまだホイミとメラが唱えられるようになった程度、ルーラは使えませんでした(抱っこ、オムツ交換のみ)。それ以外の時間をどうやって過ごせばいいかわからないというので、絵本を山積みにして、「これを読み聞かせたら大丈夫。」と言って私は仕事に行っていました。そしてある日、目撃してしまうのです・・・夫の読み聞かせが棒読みすぎてやばいということを・・・。けれど、娘はそんなことはおかまいなしです。読み聞かせを中断すると泣き出すのです。というわけで、夫は私が仕事の間ずっと読み聞かせをするという事態になっていました。私は夫の棒読みには何も言いませんでした。変にアドバイスなんてしようものなら、読み聞かせをしなくなるかもしれないからです。娘は10か月で何かをしゃべりはじめました。2才でひらがなを読めるようになり、3才でカタカナも自力で習得していました。インプットの量がすごかったんだと思います。夫はいつも、「100冊以上は読んだ」と言っていましたから。私はそんなに読んでません。幼児教室で受けた知能検査(WISCとかではないので高くでてしまうやつです)で言語が180オーバーだったのは言うまでもありません。(知能検査のためだけにお世話になっていた幼児教室です。そういえば、そこのお子さんは二人ともKOだったなー。)

前から見ると、横から見ると、上から見ると

小学校受験でよく出てくる問題です。色んな形の積み木が積んであって、四方から動物たちがそれを見ています。うさぎさんから見るとどうみえますか?というような問題です。経験してない方はわかりにくいと思うので例を出すと、円柱は上から見ると丸に見えます。けれど真正面からみると四角に見えるわけです。積み木だと、立方体の積み木は上から見ると正方形、前から見ても正方形。球もそうですね、どこからみても丸に見えます。けれど、三角柱や直方体など見る方向が変わると形が変わります。受験で出題されるのは、たくさんの積み木が組まれている状態です。これは結構面白いかも!と思い、家でもよく遊びとしてやっていました。お題は「上から見たときと正面からみたときで形が変わるものを、家の中でたくさん見つけよう!」です。発展して、「家の中の正方形を見つけよう!」「家の中の直角を見つけよう!」もやりました。そういうのをたくさん経験してからドリルをします。間違えるようだったら経験値が足りてないので、ドリルは早々にやめて、またその遊びをしていました。楽しいですよ。普段、大人はそういう視点で物を見ていないので、新鮮な気持ちになりました。不思議な形を見つけたときには感動しました。

まとめ

娘はペーパーも大好きでした。「これは特別なものだよ!」とスペシャル感も出していました。経験値があると、ぺーパーで悩んだときに過去の経験の記憶から紐づけて解けるように なります。ペーパーで解けないからと言って、ひたすらペーパーを解くのは違います。そして、それらは全て生活や遊びの中で行います。追加して、「勉強好きなのね!」と声をかけておくと、”私は勉強が好きなんだ!”と勝手に思ってくれます。未就学児の間はこんな感じで過ごしていました。洗脳大作戦です。

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