ギフテッド児が抱える孤独感

HSC/GIFTED

小学校に通うようになって、娘がまわりと違うと感じていた点。本人は気づいていなかったけど、私が指摘したら「なんでわかるの!?」と驚いていました。娘が感じていたのは、

  • 授業はつまらないけど、みんな我慢して聞いているはず。
  • みんなで一緒に作る作品が下手過ぎて、なんでそれで満足できるのかわからない。

ということ。そうなんです、自分の要求レベルがまわりと全くあっていないんです。幸い、空気が読めるタイプなので、黙ってやりすごしていたようですが、この上ないストレスだったと思います。これは社会に出てもずっとつきまとう問題で、意味をみいだせない会議だったり、要領の悪い作業方法だったり、アナログな上司だったり・・・。ギフテッドの特徴を理解してくれる上司だったらやっていけるでしょうけど、まぁいません。たいがい、出来過ぎる上司はまわりから「何を言っているかわからない」と言われていたし、仕事ができない上司はパワハラのような態度で、出来る部下に接していたし。私は今、自分の職場から離れてしまっていますが、心配している部下がいます。できない上司の下で働いており、できるだけ距離をとるように言っていますが、きっとそのうち辞めちゃうだろうなぁと思っています。

この現状を娘に当てはめて見ると、まぁ仕事は続かないだろうと思うわけです。スピード感が違いすぎるし、1言えば10くらいできちゃうので、仕事内容にすぐ飽きてしまうと思われます。さらに、正義感の強さから理不尽なことには食いついていくと思います。絶対、会社に居場所がなくなる。幸い、娘が大人になったときは、今ある仕事の大半はなくなると言われていますし、長く同じ職場に居続けることがよしとする時代でもありません。それが救いです。

家の中でも、娘は私に話が通じないと癇癪をおこします。できるだけ何を言いたいのか察知する努力はしているのですが、わからんときはまじでわからん!それで喧嘩になることもあります。「なんでわからないの!」「だからって怒ることないでしょ!」みたいな低レベルな喧嘩です。そばにいる私ですら娘はこんな状態なので、学校はもう宇宙人だらけか、自分1人が宇宙人か、そんな環境なんだと思います。

こんな子供を相手にするのは本当にしんどくて、親も同じ類なら問題ないのですが、私のように凡人の場合は心がやられます。週に1回は放心状態の日があったりします。けれど、娘は娘でわかってもらえない孤独感を感じています。娘はそういう子供がたくさんいるということを知っています。だから、「お母さんが一緒に遊んであげられない子と一緒に遊んであげたい。」と言います。「私にはあなたがわかるよ、それでいいんだよ、1人じゃないんだよ」っていうことをその子に伝えたいんだそうです。お母さんが付き合えない原子の話だったり、実験だったり、その子のやりたいことに付き合ってあげたいと言います。それなりに大きくなれば、自分でやりたいことに取り組めるようになるので、そこまでのサポートをしたいようです。家庭教師もできるよ!と言っているので、ご興味のある方はぜひ。

娘がそのように思うようになったのは、もしかしたらフリースクールのおかげかもしれません。フリースクールにはメンターと呼ばれるスタッフがいて、必要なときに寄り添ってくれます。否定されることはありません。そこで自分を取り戻したんでしょう。今度は自分の番だって思ったのかもしれませんね。優しい子です(涙)

低学年ギフにどうぞ。

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