受診後の娘の変化と新たな発見

HSC/GIFTED

児童精神科を受診してから、私も娘も少し成長したように思います。割り切れるものが増えました。夫にも受診したことは話しましたが、反応があまりなくて詳しいところまで話せていません。私ほど色々深く考えていないのかもしれません。いい意味で。何を言われても、娘は娘だという。

娘の変化は受診翌日にあらわれました。2学期に入ったので、数学塾が再開になりました。1学期は、私も教室に入って一番後ろで待機。時々ちゃんといるか確認されていました。もちろん、トイレに立つこともできませんでした。ところが、2学期しょっぱなの授業にも関わらず、「お腹がすくからファミチキ買ってきてほしい。15分で帰ってきて。」と。驚愕の出来事でした。私は泣きながらファミマに行きました。そして、なかなか涙がとまらず、教室に入れませんでした。結果、「遅いからママが殺されたんじゃないかって心配になった。」と言われました。常日頃から、死と隣り合わせのようです。実は、診察のときに先生からこの数学塾の名前があがっていました。数学が得意な子に勧めている塾だそうです。それもあり、自分をわかってくれる先生がお勧めする塾だから大丈夫、という気持ちに繋がったのかなと思います。数学塾は2学期になって生徒数が増え、7名から11名になっていました。10人をこえてくると大丈夫かな?と心配になりますが、なんてことありませんでした。一番前に座っているから、気にならないのかもしれません。それに、誰も授業中にしゃべらないので、とても静かです。女の子は相変わらず、娘だけでした。

新たにわかったこと。娘にとって自分の理解者は、両親と祖父母しかいないということ。我が家がよく使う、10点満点評価法で伝えてもらいました。自分の全てをわかってくれる人を10点とします。10点満点は両親と祖父母でした。そして、その次が6点。いっきに下がったのでびっくりしましたが、さらにびっくりしたのが、この6点は1度しか会ったことのない、メンサ会員のおにいさん。これじゃあ世の中が怖く見えてしまうのはしょうがないかもと思いました。これを自分に置き換えたとき、私はだいたいの人は6点はこえます。なんなら、7点以上の人がとてもたくさんいます。友人だったり職場の人だったり、5点未満は本当に知らない人くらいかもしれません。娘の世界で生きてみろと言われたら、私はすぐに病むと思います。たぶん、ギフテッドの孤独感ってこういうことなのかもしれません。

あと、これはHSCの特徴にもなりそうなんですが、常に死と隣り合わせのようです。娘は基本的に「地震」と言う言葉がタブーです。恐怖でどうしようもなくなるみたいです。「災害」と言う言葉に置き換えると、多少ましです。あと、いつ後ろから刺されるか、と思いながら外を歩いているみたいです。災害より刺される可能性の方が高いそうです。そして、刺されるのは自分だけじゃなく、家族もふくまれています。だから、自分は家にいるから安心、というわけではなく、会社に行っている夫のことが心配だったりするみたいです。

と、こんなことが新たにありました。娘のこういう気持ちを引き出すのには時間がかかりましたし、私によっぽどの余裕がない限り難しくて、私が休職して1年でようやくといったところです。なんか、やっとスタートラインに立てたのかも、とさえ思います。不思議なことに、こんなに脆そうなのに、人のことはほっとけないみたいです。たまにしか行かない学校で、「A君がもしかしたら友達の輪にいれてもらえなくなってるかもしれない。」と。「A君は輪に入ろうとしてるけど、周りがなんとなく入れないようにしてる風に見える。」と話してくれました。よく観察してるなぁと思いました。確信がもてないから、もう一度確認してくるようです。そして先生にそっと伝えようということになりました。

うちの子は生きててくれるかなぁ、一見パワフルなんだけど、この脆さをずっと抱えるのかなぁ。けど、10才でこれに気づけたことはラッキーなことなのかなぁ・・・。とか思っています。

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