不登校の親「すみません」の呪縛

今、娘は私の目の前で、いきいきと算数の授業を展開しています。ホワイトボードを使いながら問題を解いて、私に説明してくれます。先生ごっこって楽しいですよね。今はもう問題が難しいものが増えたので、先生ごっこに付き合うこっちがちょっとつらいです。「ママ、そこわからないけど続けていいよ。」という場面がちょこちょこあります。一生懸命伝えようとしてくれている姿を見ながら、(ここまで回復するのにそれなりにかかったなぁ・・・)と思いをはせておりました。

学校に行かなくなった時期、去年の10月からですが、1日に「すみません」を何度発していたかわかりません。それはだいたい学校との電話のやりとりでしたが、習い事でも「すみません」だらけでした。仕事でもこんなに「すみません」を連発したことはありません。この言葉、本当にネガティブな言葉で、どんどんパワーを吸い取られていくような感じでした。この言葉を発したあとは、決まってぐったりしていたものです。唯一気を付けていたことは、できるだけ私が謝っている姿を娘に見せないこと、聞かれないことです。学校への電話も、部屋に閉じこもって見られないように、聞かれないようにしていました。何を電話で話したかはあとで報告するからね、と伝えていました。「不登校=悪いこと」という認識を、これ以上大きくしないための配慮でした。

仕事では、とりあえず何か言われたら謝っとけ、という風土で育ったので、謝ることは苦じゃありませんでしたし、結構上手に謝れる方だったと思います。処世術ですよね。けど、子供のことで謝るのはメンタルにきました。やっぱり「迷惑をかけている」という思いにかられます。不登校児をだしちゃったら先生の評価は下がるのだろうかとか、校長先生は教育委員会に何か言われるのかな?とか、書類を作成したりする手間が発生しちゃうのかな、とか。今思えば、そんなこと考えなくていいんだって!!と過去の自分に言ってやりたいです。誰にでも、合う場所と合わない場所はあるんだから。

そして、「すみません」にどんどんむしばまれていった私は、これじゃあかん!と方向転換することにしました。「すみません」をやめることはなかなか難しかったので、「ありがとうございます」も足すことにしたんです。「すみません、ありがとうございます。すみません、ありがとうございます。」と。やたら文字数が増えてそれはそれで面倒でしたが、やっぱり「ありがとう」という言葉はポジティブなので、以前より生気が吸い取られていくことが減りました。その実感から、「すみません」をどんどん減らしていくことにしました。

生気を吸い取られなくなった私は、だんだん元気になりました。それと連鎖するように、娘も元気になっていきました。母と娘のお互いの影響力ってすごいですね。娘に不登校は悪くないっていう暗示をひたすらかけ、効果がでたのなと感じるのは半年後のことでした。自分から「学校には行ってないの」とまわりに言えるようになり、転校先では「前の学校は、辞めさせられたの!」とネタにして言えるようになり、強くなったなぁと思います。さらに、不登校のお子さんを見ると「それでいいんだよ!好きなことやりな!」と背中を押すほどになりました。あのときのへっぽこ娘はどこいったの!?と思うほどです。不登校期間に、自分の好きなことがたくさんできて、検定などで実力を発揮することもできて、自己肯定感が育っていたんだと思います。検定を受けさせることがいいことなのか、正直だいぶ悩みました。検定に合格することで、私が安心したいだけなんじゃないかとか。その気持ちがなかったは言えません。けれど、結果的には娘にプラスに働いていたことは事実で、学校で認められる機会がないなら、外でその機会を作ればいいだけのことでした。それは勉強である必要はなく、芸術面でも運動面でもなんだっていいんです。マニアックであればあるほどいいかもしれませんね。マニアックな分野をやってるほど、専門的な人とつながりやすいし、受けます。

色々やってると、落ちることもあるし失敗することもあります。「失敗した」と声にだすことも大事なことです。私はよく自分の失敗は小さい頃から娘に伝えてきました。お風呂の中で「今日のママの失敗を発表しまーす!」というふうに。失敗をおそれない子は強いです。そして、不登校は「失敗」ではありません。「チャンス」です。学校という閉鎖空間に縛られることなく、広い世界を学びの場にできます。学校に「すみません」という暇があったら、色んな世界を見ることができるよう、母にできるのは情報収集ですかね。

(うちにはゲーム機がないのと、PCにもゲームらしきゲームはマイクラしか入ってないので、ゲームに依存的な不登校の子に関しては、参考になることが言えません。)


気になる商品を見つけました!じじばばにもいいかもしれませんが、忘れ物をこれで防止できるかも?

うちの子、学校の準備が本当に苦手です。苦手を通り越して、もう諦めの境地なんです。今まで色々手をつくしてきました。ホワイトボードにチェック欄を作るとか、前日に準備をやるとか(これが一番無謀な挑戦だった)、うるさく言うと逆効果だし、かといって気づかせるような言い回しをしても気づかないし。これはちょっとかわいいし、ゲーム感覚でできるかな?無理かな、3日はもつかな?年取ったら、「ガス」とか「窓の鍵」とかそういうのになるのかな。

もう1個、この商品と一緒に私の画面にでてきたのがこちら。

すごい商品でてきました。アプリと連動していて、勉強した時間が見えるらしい。ゲーム感覚で勉強もやっちゃおうっていう作戦でしょうか。これが受ける子もいそうな気がします。LEDもついてて、パワーがたまると色が変わるらしい。勉強時間によって、木が育っていいくっぽい。なんか、そもそもの勉強の意義とずれてきちゃう気はするけど、勉強って楽しくないと意味ないから、これで勉強が出来るならいいんじゃないかなと思ったり。1か月くらいは飽きずにできるんじゃ?

タイトルとURLをコピーしました