珍しく、映画館に行ってみようかなと言い出した娘。彼女のこれまでの経過は、人形劇は泣いて暴れる、金曜ロードショーも泣いて暴れる・・・。劇団四季(幼稚園が集団で来るような内容)を15分もしないうちに退散。その数年後、モアナをなんとか映画館で見るも、映画館とは距離をおいた生活をしておりました。モアナも死ぬ思いで見たんだと思います。モアナのあとから「映画館行けるもん!」と豪語しておりましたが、実際に行くことはありませんでした(行きたがらなかった)。自宅だとニモはダメですが、トトロはぎりぎり泣きながら毛布をかぶってみることはできます。魔女の宅急便はちょっと微妙・・・。
そんな娘が「えんとつ町のプぺル」を見に行こうかなぁって。えぇっ!?ってなりましたよ。ほんと。その瞬間にも、お金をどぶに捨てるのか・・・とも思いました。けど、その思いはバレないようにぐっと隠して、「いいよー。中に入れなくても廊下でポップコーン食べててもいいしね!」とだけ返事をしました。「絵本を何度も読んでるし、内容知ってるから大丈夫!!」と。
数日後、「緊張する・・・」と言いながら現地へ向かいました。出口に近い端っこの席に、ポップコーンとコーラを持って向かいました。映画の前にある、色んな映画の予告は見ないようにしておきたかったので、ぎりぎりで座席につきました。私が荷物を置いたりスクリーンに背を向けていたら、娘がすでにパニック状態に!!「怖い、怖い」と過呼吸になりかかってるではないですか!!あわてて荷物を座席において、娘を外に連れ出しました。落ち着くまで背中をさすっていました。その後落ち着いたので、何度かドアをあけて中に入ってみるも、音響にやられてすぐに退室。何度繰り返したかわかりません。しょうがないので、座席におきっぱなしのポップコーンとコーラを取りに行って、そのまま廊下でパクパク。以前もこんなことあったなーって懐かしい気持ちでした。ポップコーンを食べ終わったあとは、グッズショップに行ってプぺルのレゴを購入。お客さん誰もいないし!そんな時間を過ごして、エンドロールだけ中に入りました。エンディングを口ずさんで、席に行ってみるということで数分だけ座りました。
やっぱり、何度か入ってみるものの、怖い!怖い!とどうしても呼吸があがってしまうんです。音量の対策として、耳栓とイヤーマフを持参していたし、光対策にはサングラスも持参していました。それでも全然効果なし。そんな娘とはうらはらに、同じ年ごろ、もしくは年下の子供たちが普通に入っていくのは不思議な気持ちでした。普通ってあんな感じなのかーって。かたや、過呼吸気味ですけど!!そんな娘に寄り添いながら、どっしり構えていられるようになった私に乾杯。
帰宅後、「映画どうだったー?」って冗談半分に聞いてみると、「怖かった・・・。顔がカメラになってる人が出てきて怖かった・・・」と。え?誰?って思ったら、映画の盗撮は犯罪ですの人!!昔からいるあの人!!!!本編が始まる直前に出てくるあれです。えーーーーっ!!!!!ってなりました。な、なるほど・・・。私がスクリーンに背を向けてる間にうつっていたんです。けど、確かにアレ怖いなと思いました。そして、もう映画館は行かないと宣言。友達に誘われてもデートに誘われても映画館は断るそうです。