休息のバランスがわからない

昨日はこちらは雨と暴風。それも前に進むのが精いっぱいのすごい暴風。嫌な予感はしていました。手には水筒と傘。家まであと数メートルというところで事件は起きました。帽子が飛ばされたのです。空中をふわぁっと。そしてぶわーーーっと反対の歩道へ飛び、そこからもシューッって。その瞬間、娘は「ギャー!」とパニックに。普段の様子からは想像がつかないくらいパニックになるので、私は慣れてますが、学校の先生はこれに相当驚くようです。パニックになると周りの声が届かなくなり、さらに危険な行動に出そうになるので、まず我に返すところからです。道路に飛び出しそうになる娘を怒鳴りつけて制止させました。優しい声かけなんて意味をもちません。娘のパニックの上を行く刺激で我に返してます。これがいい方法とは到底思えないのですが、道路に飛び出されるよりマシと思いやってます。この無茶なやり方は、これまでの娘と私の関係性があるから出来ることなので、おすすめ方法なんかじゃ決してありません。娘に待機場所を指定して、そこから動かないように安全を確保してから、私が帽子を取りに行きました。娘がじっと動かず耐えられる時間は長くはありません。私も時間との闘いでした。帰宅後、「怖かったね、帽子のこともママのことも心配だったよね。」と抱きしめると大号泣でした。

この日の夜は数学塾です。暴風だったら休もうと思っていましたが、雨も降ってなくて行けそうだったので、とりあえず向かうことにしました。私は安定剤を飲んで穏やかママをキープです。昼間はいつもよりも学校に滞在していたので、ちょっと負荷がかかりすぎだなという思いがありました。けれど、数学塾の授業料が脳裏をちらちらをかすめたのと、娘が楽しく学べる場は貴重なので頑張ることにしました。

ことが起こったのは休憩時間。数学塾は90分×2コマで成り立っています。小学生が受けるにはなかなかしんどいです。まわりはみんな中学生ですから、娘に合わせた授業なんてしてくれません。少し気にかけてもらってる感じはあります。気にかけてもらってるのか、どう扱っていいのかわからないのか、後者のような気もしていますが。その休憩時間に「ママ、帰りたい。なんかわからないけど、帰りたい。」と言い出したんです。胸がドキドキするとかではなく、本当にわからないみたいでした。たぶん、表現できない何かがあったのでしょう。いつもの私なら帰らせていました。けど、この日はその判断は違うような気がして、「帰りたいのね。何かわからないけどあそこにいたくないのね?席をママの隣(一番後ろ)にして、ママと一緒に授業を聞いてみない?この静かな環境で、人数も少なくて、ここで授業を受けられないとなると、もうどこもあなたは授業に参加できなくなると思う。来週から数学塾にも来れなくなると思う。ここですぐに諦めずに、ためしに一緒に参加してみてそれでもダメなら途中で帰ろう。」と説得しました。先生には事情を話して途中で帰るかもしれないことを伝え、娘と一緒に授業に参加しました。

授業が始まって、娘は板書もせず放心状態でした。私はこっそり自分のノートに大きな字で「大好き」って太字でおもしろく書いて娘に見せました。方針状態だった娘が、ふふって笑って鉛筆を持ちました。板書しなくてもいいよ、とこっそり伝えて、私は娘の頭をポンポンしたり、背中をさすったり、手をさすったり、時には「この曲あててね」とピアノを弾いている真似をしたりして、リラックスできるようにしてみました。受講生は7人しかいない上、大教室でやっているので、後ろの方でこそこそ何かしてても他の生徒さんの視界には入りません。ソーシャルディスタンスすごいです。30分ほどして、娘が授業を聞き始めました。そして、「55分まで大問5を解いてください」と言われると、ものすごい勢いで解きはじめました。もう大丈夫だと思いました。

主人と私の見解では、今週は参加する授業数が増えていたこと、それにより娘だけでなくママも負担が増え精神的にまいってしまっていたこと、そのギリギリの状態に昼間の帽子事件が重なったことでキャパオーバーになったんだろうと。塾からの帰り道は笑顔だったし、「最後までいてよかった」という発言も聞かれたので、今回はうまく対応できたのだろうと思っています。けれど、休息が足りていないことは明らかです。それは娘も私も。今週は学校で検診があったり、体育が毎日あったり、図工もあったり、調べ学習があったり、娘の興味をそそるものが多かったんです。セーブかければよかったなーと思う気持ちもありますし、やりたいことはやらせてやりたいと思う気持ちもあります。できるだけ家ではのんびりできるようにしていましたが、それでも学校に長時間いるというのは、自分では気づかないけど負荷は大きいんだなと思いました。1日では回復しきれませんでした。調べ学習の時間が終わると、参加する授業数も必然的に減るので、もっとうまくバランスがとれると思うのですが、「やりたい、行きたい」と言われてダメと言うのは難しいです。

今日は朝7時から約2時間半読書をしてくれていたおかげでブログが書けました!ラッキーでした。そして、我に返った娘は「ちょっと!今日は何の日か分かってる!?何時に出発するの!?」と半ギレです。「昼からでいいんじゃない?」と言うと、携帯をうばいとって電車の時間調べてます。いやいや、読書に没頭してたあなたがねぇ・・・。今からダッシュで化粧しなきゃいけなさそうです。

没頭していた本はこちら!タッチを読み始めたらもうしょうがない。止まらないのはよくわかる。

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