ギフテッド児 3才

私の中で3才という時期が、一番インパクトが強いというか、”普通じゃない”と確信した時期でした。それまでも、「多動児かな?でも子供は常に動いてるって言うし。」という思いがたびたび頭の中をよぎっていましたが、「怪しい」が「確信」に変わることはありませんでした。逆に、よそのお子さんをみて、「あの子はじっとしてる、もしかしたら発達に何かあるのでは?」とさえ思っていました。(失礼でごめんなさい。)

読書

娘は本が好きでした。活字が好きでした。字の読み方を教えたことはありません。2才でひらがなをマスターし、3才でカタカナも自分で読めるようになっていました。保育園からの帰り道は、道端の看板を読みながら帰るような子でした。数字にも強く、保育園の先生もびっくりするくらい数の理解が早かったです。同じクラスの子に絵本の読み聞かせをすることもあったようです。先生からは、大人の反応を見て自分がどう立ち居ふるまえばいいかわかっている、と言われていました。

そんな成長の早い部分がある一方、困ったこともありました。人形劇が見れないのです。泣き叫んで暴れるのです。もちろんテレビでも同じようなことが起きていました。敵が出てくるようなものは怖がって見れません。全く理解不能でした。「そうだ、経験値が足りてないんだ!」と思い、何度も人形劇を見にいきました。そのたびに、娘は泣きじゃくって私が押さえつけていました。先に人形劇の内容を話して聞かせ、あらすじを理解してから見に行っても、状況がよくなることはありませんでした。まだ語彙力がない娘は、自分の苦しい状況を私に伝えることはできませんでした。

知能はなんだか高い、けれど精神面では不安定さがある。不安定さはあるものの、精神年齢も高い感じがする。まわりの子より、成長がかなり早い感じがする。これがなんなのかよくわからないけど、育児書にこの子の特徴は何一つとして書いてない。けれど、この現状を受け入れなければ私は娘を否定し続けることになり、自己肯定感が低い子に育ってしまう。そう思うようになってからは、娘が拒否反応を示すものには近づかないようになりました。そして、これがなんなのか、ひたすらネットで調べるようになりました。

2才から本格的に幼児教育をスタートしており、もちろん私のオリジナルでしたが、娘はとてもそれに喜んでいました。プリントのたぐいは、「もっとやりたい」とリクエストがよく来ていました。幼児教育業界の色んな資料をとりよせ、吟味し、そして自作していました。作れないものだけ買っていましたが、今手元に残っていないところを見ると、ほぼ自作で捨ててしまったのだと思います。仕事中も、作りたい教材の設計図を書いたり、材料をどうするかとか、そんなことばかりやっていました。マグネットシートにテプラで単語を作ったものを貼り、文章を作るようなものや、セロファンにまじっくで正方形や三角形、円を書いて重ねたらどう見えるのか、数字の魚釣りを作ったり(5をつくりたいから、2匹釣ってね)。本当に楽しかった。そういえば、魚釣りの竿は楽天で買ったんですよね。先っぽにマグネットがついていて、しょぼいリールもついたタイプで。釣り竿より送料が高かったのを覚えています。

そんなこんなで、自宅でギフテッドプログラムが行われていました。

  

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