CTYはギフテッドが対象、日本でどう育てるか

CTYが設立されたのは1979年。この頃からギフテッド教育をアメリカはしていたと思うと、日本の遅れはすごいですね。数年前に東大ロケットや渋谷区が何か始めたと一瞬話題になりましたが、最近は何も情報が流れてきません。下火になってしまったんでしょうか。ギフテッド業界は儲けにならないと聞いたことがありますが、そういった事情もあるんでしょうか。結局のところ、日本がギフテッド教育をとても頑張っている!とは残念ながら今も言えません。CTYはもろに、「ギフテッド教育のプログラムです」とHPにでかでかと記載しています。そうやって公言してもたたかれることはないですもんね。日本ならたたかれそうな気がします。

CTYタレントサーチ

そもそも、日本ではわが子がギフテッドかどうか判断してくれる機関がないので、親が勝手に「うちの子ギフテッドだと思う!」と判断するしかありません。過度激動などの特徴や知能検査を参考にしながら、あとは母親としての感覚が頼り。母親にしかわからない物ってあります。実際、娘がギフテッドかもしれないと思った時期に、私の母に相談したことがあります。けれど「うちの子は天才かもしれない!すごいでしょ!」と言っている風に聞こえたみたいで、全く相手にされませんでした。私はようやく育児の暗闇から抜け出せるかもしれない、そんな気持ちで相談したつもりだったのですが、身内ですら理解を得るのは難しいんだなと思いました。主人を含め、身内がギフテッドという言葉に理解を示すようになるのは、数年後になります。そうです、NHKが取り上げ始めた時期です。

2019年の夏、NHKでギフテッドが特集されました。2020年の春にも、色んな年齢のギフテッドが紹介されました。残念ながら、私は2019年の夏の番組を見ていないのですが、実家の両親がみていたらしく、すぐに電話がかかってきました。「(娘)ちゃん、ギフテッドじゃない!?」と。いや、私数年前に言ったよね・・・。2020年の春の番組は義理の両親も見てくれて、娘このとを理解してくれました。その2つの番組のおかげで、娘の不登校に関してはとてもおおらかに見守ってくれ、「学校に行くように頑張って!」と言われることはありませんでした。学校行かなくてもいいんじゃない?とすら言われることも。

「わかってもらえないことが辛い。」と娘は言います。まずは身近な人がギフテッドであることを理解すること。私だけは娘の味方でいようと。どんなことでも話しても大丈夫と思える存在でいようと。”自分を理解してくれる人がいる”ことは、その子の支えになります。自分を理解してくれる人がいない環境(学校など)で頑張っているギフテッドにとって、学校で過ごすほとんどの時間は苦痛です。忍耐です。さらに、HSCでもある娘にとっては、休み時間も苦痛が伴います。

我が家は不登校になるまで、娘の苦痛の度合いを把握しきれていませんでした。ただ、ホームスクーラーという選択肢を早い段階で決意したことは、娘のダメージを回復するのに大きく影響しました。ギフテッドは学ぶことが基本的に大好きです。学ぶと言っても、それが勉強の子もいればパソコンの子もいるし、芸術系の子だっています(タレンテッドになるのかな?)。娘の場合は知識の習得が好きなんだと思います。親は学びの場を限定しないこと、色んな選択肢をもつこと。どれがベストかなんてやってみないとわかりません。世界の子供たちの教育について学んでみてください。ギフテッドに横並び大好きの日本式は合いません。能力をつぶす危険性の方が高いです。まずは親が枠からはみ出る勇気をもつこと!(自分に言い聞かせてます)

  1. 日本の学校だけに固執しない、インターナショナルスクールも考える。
  2. ギフテッド向けのフリースクールを利用する。
  3. がっつりホームスクールで頑張る。(親の覚悟が必要)
  4. 学校とホームスクールを併用する。(学校の理解が必要)
  5. ギフテッドを対象にしたコミュニティに属する。

1、に関しては、やはり飛び級ができたり、海外へ脱出する機会ができます。ただ、HSCのお子さんは、日本よりガヤガヤした感じがつらかったりするかもしれません。我が家は金銭的に絶対無理でした。2のフリースクールは少ないですが、ちょろっとあります。都内しか知りません。ただこれも難しくて、HSCが好む静かな環境のフリースクールがなかなかありません。ギフテッドも色々で、2eの有無でキャラが全然違います。我が家はシンプルなギフテッドです。たぶん、こっちの方が全体数としては少ないのかもしれません。3、我が家は今ここです。4の時期もありましたが、学校では体育がメインだったので・・・。5に関しては、2つほど所属しています。あと、HSCの会にも所属しています。

私も毎日が試行錯誤なので、これと言った結論は出ないのですが、親が子供の興味をまずきちんと把握すること。そして、それを伸ばすための環境作りをすること。そのためには周りの目を気にしないこと。うちの子はこれでいいんだって思えるようになること。全てが完璧な人間なんていません。私自身は片づけはできますが数学はできません。娘は逆です。だからなんだっていうのでしょう。それでいいんです。

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